
営業中に冷蔵庫やガス台が止まったとき、「メーカーに電話するべきか、近くの修理業者を呼ぶべきか」で手が止まってしまう飲食店オーナー・店長の方は少なくありません。どちらにも得意なこと・苦手なことがあり、正解は機器の状況によって変わります。
この記事では、厨房機器のメーカー修理と独立系の修理業者の違いを整理したうえで、「この状況なら、まずどちらに相談するか」をケース別にまとめます。
急いでいる方へ|先に結論
・ガスのにおいがするときは、メーカーでも修理業者でもなく、まずご契約のガス会社へ
・保証期間内の機器は、まず保証書を確認してメーカー(または購入した販売店)へ
・保守契約・リース・レンタルの機器は、まず契約先(チェーン店は本部)へ
・保証が切れていて今日の営業を止めたくないときは、到着の早い方へ(メーカー・修理業者の両方に到着の目安を聞く)
・メーカーに部品がないと言われた、店内に複数メーカーの機器があるなら、メーカー不問の修理業者も有力な選択肢
電話をかける前に確認したい4つのこと
相談先を選ぶ前に、次の4点だけ確認しておくと、どちらに頼んでも話が早く進みます。
▶ ① ガスのにおい・煙がないか
ガスのにおいがするときは、コンロなどに火をつけず、火花の原因になる換気扇や照明などのスイッチも操作しないでください。ガス栓を閉めて窓や戸を開け、ご契約のガス会社の緊急連絡先へ連絡します。頭痛・吐き気・めまいを感じる人がいる場合は全員を屋外へ出し、症状が続くときは救急(119番)に連絡してください。機器の修理の相談は、ガス会社の対応が済んでからで大丈夫です。機器から煙が出ている、焦げたようなにおいがするときは、そのまま使い続けず、ガス式はガス栓を、電気式は電源を切って使用をやめてから相談してください。
▶ ② 保証期間内かどうか
保証書と購入時期を確認します。保証の期間や、保証の対象にならない条件は機器ごとに違うため、保証書の記載どおりに判断するのが確実です。
▶ ③ 銘板(メーカー名・型式・製造年)が読めるか
機器の側面や扉の内側などにある銘板をスマートフォンで撮っておくと、メーカーにも修理業者にも状況が伝わりやすく、部品の手配も早くなります。
▶ ④ 保守契約・リース・レンタルの機器ではないか
保守契約に入っている機器やリース・レンタルの機器は、契約で修理の窓口が決まっていることがあります。契約書を確認し、まず契約先へ連絡してください。チェーン店では本部が修理の依頼先を決めていることもあるため、契約書が手元にない場合も、まず本部に確認してください。
メーカー修理の特徴
メーカー修理が向いている点
自社製品の構造や部品を知り尽くしているのがメーカーの強みです。純正部品で直せること、保証期間中なら保証書の条件に沿って対応を受けられることは、メーカーに頼む大きな理由になります。機器によっては、メーカーや販売会社が定期点検を含む保守契約を用意していることがあり、365日対応の修理・メンテナンス体制を整えているメーカーもあります。
メーカー修理で気をつけたい点
メーカーの修理は自社製品が中心です。他社製の機器にも対応する体制を整えているメーカーもありますが、対応の範囲はメーカーによって異なるため、店内に複数メーカーの機器があるときは、どこまで見てもらえるかを問い合わせの際に確かめておくと安心です。また、補修用部品の保有期間はメーカーや製品によって異なり、製造終了から年数がたった機種は「部品の供給が終わっているため修理できない」と案内されることがあります。訪問の日程は地域や時期によって変わるので、急ぎのときは到着の目安を最初に聞いておきましょう。
独立系の修理業者の特徴
独立系の修理業者が向いている点
メーカーを問わず、店内の冷蔵庫・ガス台・フライヤーなどを一つの窓口でまとめて見てもらえるのが強みです。夜間・休日の受付や即日の訪問に対応している業者もあります。純正部品が手に入らない場合でも、代替部品の加工や部品の製作で直せるかを検討してもらえることがあります。
独立系の修理業者で気をつけたい点
保証期間内の機器は、メーカー以外に修理を頼むと保証の扱いに影響することがあります。依頼の前に保証書の条件を確認してください。また、純正部品ではなく代替部品を使う修理になる場合は、その旨と費用を作業前に説明してもらうことが大切です。代替部品や改造で直したあと、その機器をメーカーの修理や点検に出すことがありそうな場合は、依頼の前にその点も相談しておくと安心です。業者によって技術や対応範囲に差があるため、見積もりの出し方や修理後のサポートも確認しておきましょう。業者選びの具体的なチェックポイントは厨房機器の修理業者の選び方|失敗しない5つのチェックポイントで詳しく解説しています。
ケース別|まずどちらに相談するか
| 状況 | まずの相談先 |
|---|---|
| ガスのにおいがする | ご契約のガス会社 |
| 保証期間内の機器が故障した | 保証書を確認して、メーカーまたは購入した販売店 |
| 保守契約・リース・レンタルの機器が故障した | 契約先(契約書で窓口を確認/チェーン店は本部へ) |
| 保証が切れていて、今日の営業に間に合わせたい | 到着の早い方(メーカー・修理業者の両方に目安を聞く) |
| メーカーに「部品がない」と言われた | 部品製作・代替部品に対応できる修理業者 |
| メーカーが分からない・すでに無い | メーカー不問の修理業者 |
| 複数メーカーの機器をまとめて見てほしい | メーカー不問の修理業者(他社製の機器にも対応するメーカーもあります) |
「部品がない」と言われたときの考え方は厨房機器の修理を断られた——「買い替えしかない」と言われる前に、直すか買い替えるかの判断は厨房機器は修理と買い替えどっちが得?もあわせてご覧ください。中古機器を検討する場合は中古の業務用厨房機器で失敗しない|購入前に確認すべきポイントも参考になります。
トーキョーアポロメンテナンスにご相談いただけること
トーキョーアポロメンテナンスは、メーカーを問わず業務用厨房機器の修理・メンテナンスに対応する修理業者です。東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県を中心に、24時間365日体制で受け付け、お電話いただければ最短30分でお伺いします。部品の在庫も豊富にそろえています。
とくに力を入れているのが、他社で修理を断られた機器や、メーカーから買い替えを勧められたような修理です。部品がない、メーカーが分からない、メーカーがすでに倒産しているといった機器でも、部品の製作や改造を含めて直せる方法を検討します。ただし、修理できない機械も稀にありますので、まずは症状をお聞かせください。
現地調査のあとに見積もりを提示し、追加費用が発生する場合は事前にご説明します。保証期間内の機器は、先に保証書の内容をご確認いただくことをおすすめします。
症状別の確認ポイントは、業務用ガスコンロの火がつかない、業務用ガス機器の火が途中で消える、業務用冷蔵庫が冷えないなどの記事でまとめています。




